[原子力産業新聞] 2000年2月24日 第2026号 <2面>

[科技庁] アジア原子力協力フォーラム、初のコーディネーター会合開催へ

 科学技術庁は3月7、8日、アジア9か国のコーディネーターが集う「第1回コーディネーター会合」を東京千代田区の赤坂プリンス・ホテルで開く。これは原子力委員会が昨年、これまで開いていた「アジア地域原子力協力国際会議」の名称を「アジア地域原子力協力フォーラム」(FNCA)に変更し、新たな体制の下で活動を展開していくことを決め、協力活動の充実化を図っていくため登録された各国のコーディネーターが集まり、協力計画の策定と活動のレビュー、FNCAへの報告事項および提言のとりまとめを行うためのもの。参加国は日中韓豪、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの9か国。

 会合では、今後3か年活動計画、今年秋に予定されているタイでのFNCA開催についての検討やJCO事故に関する日本側からの説明なども予定されている。

 アジア地域における原子力協力の促進を図るため、原子力委は各国との意見交換・情報交換を行い、共通課題に取り組むためのコンセンサスを作ることを目的に90年から国際会識を開催するとともに、会議の枠組みの下で研究炉・放射線・RI利用、PA、放射性廃棄物管理、原子力安全文化の6つの分野についてプロジェクトを作り活動を続けてきた。その後、第10回目を迎えた昨年3月の同会議で各国の主体的活動を展開するとの方向性が打ち出され、名称を変更するとともに、新たに「人材養成」をプロジェクトに加えた7分野のプ□ジェクトーリーダーやそれらを統括する各国のコーディネーターの設置等を決めた。さらに毎年日本で開いていた会議を、日本以外の国と1年おきに開催することとし、今年はタイで開くことになっている。


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