[原子力産業新聞] 2000年2月24日 第2026号 <3面>

[ロシア・原子力学会] ブシェール建設計画継続へ

 ロシア原子力学会が3日付けで伝えたところによると、ロシアのV・プーチン大統領代行はこのほど、同国がイランのブシェール原子力発電所建設計画を続行するだけでなく、その他の両国間プロジェクトでも支援を行っていく考えであると表明した。

 プーチン氏のこのコメントは、同氏とY・アダモフ原子力相の懇談の場で「ブシェール発電所計画は8億ドル(832億円)もの利益を産むほか、同国とのほかのプロジェクトでも25億ドル(2600億円)が見込める」との話が出た後、発表されたと伝えられている。

 この席でアダモフ原子力相はまた、「ロシア原子力省はイランとインドに原子力の軍事利用技術を供給している」との米国の批判を断固否定したことを報告。さらに、ロシアの原子力発電所による昨年1年間の発電電力量が1200億キロワット時となって、総発電電力量に占めるシェアも98年実績の12.8%から14.2%に増加、平均設備利用率も8.9ポイント急増して64.5%となるなど非常に良好であったことをプーチン氏に説明した。


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