[原子力産業新聞] 2000年3月2日 第2027号 <1面>

[原子力安全委員会] 「規制調査」実施へ

 原子力安全委員会は2月24日、原子力安全規制行政を充実強化していく一環として、行政庁による設置許可等の後の安全規制活動を把握・確認するため「規制調査」を実施することを決め、その第一弾として2月29日から1日にかけて原子燃料工業東海製造所に対して現地調査を行った。規制調査は来年度から本格的に実施していくことにしており、今年度は同調査に資する基本データを得るための試行的なものとなる。

 今年度は@核燃料加工施設A実用発電用原子炉施設J試験研究用原子炉施設1のうち、若干の施般を対象に試行的実施を行う。

 対象施設への調査内容は@行政庁から報告を受けた定期検査結果、トラブル、放射線管理状況などの事項A近時の主要な事故、故障等の状況及び改善措置等B技術的能力の維持状況、その他施設の安全確保に関する事項――など。対象施設における安全確保の状況等を勘案しつつ、効果的に行っていくとしている。

 29日の原燃工・東海製造所の現地調査には、松原純子安全委員、科学技術庁の仲嶺信秀首席安全調査管理官ら7名が調査を行った。


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