[原子力産業新聞] 2000年3月2日 第2027号 <2面> |
[WIN] 日本組織、スタートへ原子力に携わる女性たちのに世界的機構であるWIN(Woman in Nuclear)の国内組織「WIN−Japan」が、現在のところ4月25日の設立総会をもって発足する計画だ。WINは、原子力広報が軌道に乗りつつあった93年に、原子力・放射線の仕事や研究にかかわる女性たちが、一般の人々へ向けた理解促進活動の成果を、より一層高いものとするとともに、原子力・放射線の分野で働く女性たちの交流や国際理解を深めることなどを目的に、欧州を中心に設立された国際組織。現在の会員数は、48か国1300名を数えるという。 国民の理解の面では悲観的な状況が続いているわが国の原子力界においても、女性の視線や言葉で原子力・放射線を語ることの重要性が高まり、第一線の現場で原子力広報に携わる女性が増えてきている。しかしその一方で、担当者同士による情報交換の場が極めて少なく、せっかく培ったノウハウを効果的に波及させる手段がないのが現状であることから、小川順子日本原子力発電広報部次長・原子力理解促進グループマネージャー(発起人代表)を含めた発起人6名が、WIN−Japanを設立することとした。 組織の活動としては、国際的にはWIN−Globalの一員として海外の原子力業界の女性との交流および国際理解活動を行い、国内的には、特に女性や次世代層へ向向けた広報活動についての情報交換や、PAのノウハウ、スキル・ツールの共有を目的とするとともに、将来的には、WINの世界大会の日本開催なども視野に入れている。 なおWIN−Japanでは、設立にともない会員の募集を開始している。会員は、原子力や放射線関連の職業や研究に従事する女性が対象の「正会員」と、男性および原子力広報に携わっていない人々を対象とした「賛助会員」の2種類。入会申し込みおよび問い合わせは、日本原子力発電広報部次長 小川順子氏(電話=03−3284−1857)まで。 |