[原子力産業新聞] 2000年3月16日 第2029号 <1面>

[FNCA] 東京で初の会合

地域協力推進を確認

科学技術庁は7、8日、新たな地域協力の枠組みである「アジア原子力協力フォーラム」(FNCA)のコーディネーター初会合を東京都内で開き、これまで10年間の地域協力活動によって社会経済的な利益がもたらされ、さらに協力を推進していくことが重要であることなどを確認した。

FNCAは、原子力委員会主催で90〜99年に、近隣アジア諸国の原子力関係者が一堂に会して行われてきた「アジア地域原子力協力国際会議」が発展・改組して発足したもの。参加国は日中韓豪、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの9か国。コーディネーター会合は、協力を行う各分野(研究炉、農業、医学、PA、廃棄物管理、安全文化、人材養成)でのこれまでの成果を横断的にレビューし、今後の活動計画を調整するために各国に置かれるコーディネーターが一堂に集い基本方針などを検討するもの。

会合では、新体制での地域協力活動をより効果・効率的に促進することを目標に、各国が国内的な支援体制を確立する必要などが合意されたほか、タイの代表からはわが国原子力委との共催で第1回FNCAを開く意向が表明された。続く開催地としては日本、韓国を予定。その他、公衆とのコミュニケーションのあり方、人材交流制度の活性化について議論した。


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