[原子力産業新聞] 2000年3月16日 第2029号 <3面>

[トルコ] 落札メーカーの決定を再度延期

トルコ初の原子力発電所となるアックユ発電所の建設計画に入札していたカナダ原子力公社 (AECL) によると、トルコ発送電公社 (TEAS) は10日、「原子炉発注先の公表は4月まで延期する」と書面で伝えてきた。

発注先の公表延期は99年以来、すでに3回目のことで、TEAS 側はトルコ国家評議会における審議が難航しているためと説明している。これを受けてウェスチングハウス (WH) 社と三菱重工らの企業連合、フラマトム社とシーメンス社の合弁である NPI 社を含む入札参加企業全社が、今月21日までに同プロジェクトに対する権利を正式に更新することを甲し入れた。

97年10月に公表された3つの企業連合の提示価格の中では NPI 社が最安値だったが、AECL と日立、WH 社と三菱重工の企業連合は「NPI の入札書類には仕様上の不備がある」と主張している。


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