[原子力産業新聞] 2000年3月30日 第2031号 <3面>

[インド電力発電公社] タラプール3、4号機を着工

 インド原子力発電公社(NPCIL)は8日、同国初の大型炉となるタラプール原子力発電所3、4号機(加圧重水炉)建設サイトで最初のコンクリート打設を実施した。

 両炉の設備容量はそれぞれ50万キロワットで、現在インドで稼働している原子炉の2倍以上。記念式典で発表した声明でNPCILは、「両炉の着工はインドの原子力開発が再び迎えた輝かしく歴史的な瞬間」と評価した。3、4号機はまた、インドで建設されるツイン・タイプのPHWRとしても最初のもので、「Mー60」の名で知られる高強度コンクリートを土台から格納容器ドームに至るすべての部分に採用するなど、完全に国産の技術で設計された原子炉になると言う。それぞれ2005年10月と2006年7月に初臨界に達する計画だ。

 インドではこのほか、国内11基目の原子炉であるカイガ2号機(22万キロワット、PHWR)がこのほど正式に国内への送電を開始。昨年末に初臨界に達したラジャスタン3号機(22万キロワット、PHWR)も間もなく送電網に接続される。また、建設中のカイガ1号磯(22万キロワット)とラジャスタン4号機(22万キロワット)も年内には初臨界に到達する見込みだ。


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