[原子力産業新聞] 2000年4月13日 第2033号 <2面> |
[NSネット] 年次総会 今年度事業計画を決定ピアレビュー、初回は三菱原燃で実施ニュークリアセイフティーネットワーク(NSネット)は6日、東京・千代田区の経団連会館で年次総会を行い、@2000年度事業計画の決定A同日開健の理事会で選任された7名の評議委員の報告−などを行った。なお事業計画では、「ピアレビュー」の第1回目を、18日に茨城県・東海村の三菱原子燃料で実施することなどが決定されている。 NSネットの業務の柱となるピアレビュー(相互評価)は、会員各社の専門家で編成したチームが会員の事業所を相互に訪問し合い、組織や運営、教育、訓練、放射線管理などといった安全の共通分野について対等の立場から評価を行い、必要に応じて問題点などを指摘するとともに、評価結果をホームページで公開して行くもの。今年度は東海村の三菱原子燃料で18日に実施するのを皮切りに、11事業所で実施することが決定された。また、今年度の原子力安全に関する情報の共有化に関する事業については、会員間の原子力施設で生じたトラブル情報やヒューマンファクターに関する情報などをデータベース化する作業を行い、今年7月を目処に試運転を開始するとしている。 さらにはセミナー、ワークショップ、講演会などを通じて安全文化の向上を目指す「安全キャラバン」を7月中旬より開始して、今年度内には会員の約半数の事業所を回ることも予定されている。なお同日総会終了後、総会出席者および企業の原子力部門の責任者、原子力事業所など現場の責任者ら約100名を対象に「トップセミナー」が開催され、近藤駿介東大教授の「原子炉安全確保の基本的考え方」、吉川弘之日木学術会議会長の「ウラン加工工場臨界事故調査委員会報告について」の2本の講演が行われた。 ▼NSネット評議員(五十音順、敬称略)
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