[原子力産業新聞] 2000年4月13日 第2033号 <3面> |
[ドイツ] 国際専門家チーム、処分場の安全性、保証ドイツ原子力産業会議が伝えたところによると、ゴアレーベンの岩塩鉱跡を視察した国際専門家チームは3月30日、「高レベル放射性廃棄物を長期にわたって安全に貯蔵する最終処分場候補地として、同サイトが必要な基準を満たしていないとの証拠は見いだせなかった」と発表した。 米、仏、独、スウェーデン、スイスの専門家で構成される同チームはすでに昨年、ドイツの原子力発電会社の要請で初めて同サイトを訪れている。今回の視察はサイトの適性に関する科学的な議論のなかで、政治的な介入を阻止したいというドイツ原産の求めに応じ、最新の科学技術データに基づく客観的な判断を下すことになったもの。 同グループは一番の問題は「最も安全」かつ「最適な」サイトを探すことではなく、提案されたそれぞれのサイトの科学的な適性を実証することだと指摘。サイト・データのすべてを集積する会合が開かれるまではゴアレーペン全体の適性は完壁に評価できないとしながらも、今のところ適性に欠けることを示すデータは得られていないとの見解を示している。
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