[原子力産業新聞] 2000年4月20日 第2034号 <3面>

[仏・EDF] 99年決算で収益拡大

フランス電力公社(EDF)は3月30日、99年度決算では昨年末の嵐により予想外に莫大な損害を被ったものの、電力販売および収益ともに明らかな増加となったと発表した。

パリで開催した記者会見でEDFは、同グループ全体の歳人が前年実績から8.7%増の320億5700万ユーロ(3兆3533億7100万円)となったほか、国への配当金4億6400万ユーロ(478億円)を差し引いた後の収益も5.6%アップして7億1500万ユーロ(736億4500万円に達したことを明らかにした。増収の理由としては、積極的な宣伝活動が良好な販売実績につながり、昨年5月に実施した電気代値下げと年末の嵐による損害額を上回ったためと説明している。この嵐により実質8億2300万円)の利益が帳消しとなり、被害総額は14億900万ユーロ(1451億2700万円)に達するとEDFでは見ている。この中には発電関係コストの3890万ユーロや送電鋼関係の損害12億4100万ユーロ、電力供給コストの1億2930万ユーロが含まれ、送電網の再構築には今後数年間を要すると見込んでいる。

国内に販売された箭力量は年間合計で3920億7000キロワット時にのぼり、98年実績の3837億2000万キロワット時を上回った。


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