[原子力産業新聞] 2000年4月20日 第2034号 <3面>

[中国] 廃棄物の暫定貯蔵施設が完成

中国【北京4月12日発新華社=中国通信】中国の国家環境保護総局は12日、核動力研究設計院が請け負った中国初の民生用放射性廃棄物暫定貯蔵施設が完成し、同総局の検査に合格したことを明らかにした。

所在地は四川省來江県で、固体廃棄物の@暫定貯蔵A圧縮B焼却の3つの作業ゾーンで構成されている。主に原子炉の廃止措置で生じた低・中レベル放射性廃棄物や減損燃料棒、圧縮した低レベル放射性廃棄物の暫定貯蔵に使われることになる。線量モニターや自動制御計器などの最新設備も設置されており、セメント固化作業場では残液や樹脂、雑固体の処理か行われる予定だ。貯蔵容量は年間1000バレルとなっている。

国家核安全局放射性廃棄物管理処の担当者によると、放射性廃棄物は同施設で数年間貯蔵した後、減衰し切らなかったものについては深地下に埋設する方針。中国では現在、いくつかの大中都市に27の小規模な暫定貯蔵施設を作り、病院からの放射性廃棄物を受け入れている。


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