[原子力産業新聞] 2000年5月11日 第2037号 <2面>

[春の褒章] 紫綬褒章に町氏ら

科学功労者も決定

政府はこのほど、今年度春のほう褒章受章者を発表した。

本紙関連では、「電子線利用による電池用隔膜製造技術の開発」で町末男国際原子力機関事務次長が、「X線導管法および走査型X線分析顕微鏡の開発」で中沢弘基無機材質研究所特別研究官がそれぞれ紫綬褒章を受けた。16日に受章者伝達式等が行われる予定。

一方、科学技術庁は今年度の「科学技術功労者」他表彰受賞者を決めた。

受賞者は、科学技術に関し顕著な功績を上げた者に対する「科学技術功労者」27名、優れた研究成果を上げた者に対する「研究功績者」45名、国産技術の育成等科学技術振興に尽力し優れた業績を上げた者に対する「科学技術振興功績者」28名、また科学技術の普及啓発に成果を上げた者に対する「科学技術普及啓発功績者」5名。「研究功績者」には「核融合 炉の革新的な運転手法の研究」を認められた、岸本浩日本原子力研究所理事らが、「科学技術普及啓発功績者」には「親しみやすい科学実験を通じての科学技術の普及啓発」を認められた後藤道夫氏(科学教育研究家)らがそれぞれ受賞。

また、創意工夫により職域における技術の改善向上に貢献した者に対する「創意工夫功労者」911名、生徒の創意工夫の育成に顕著な成果を上げた学校に対する「創意工夫功労学校」36校の他、「注目発明」110件も併せて選定された。


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