[原子力産業新聞] 2000年5月18日 第2038号 <2面>

[葬儀] 故村田浩氏偲び葬儀

向坊原産会長ら弔辞

4月28日に胃がんのため85歳で逝去した村田浩原産会議副会長の葬儀・告別式(喪主・村田肇氏)が10日、東京・文京区の護国寺で約700余名の参列者のもとしめやかに。執り行われた。

科学技術庁を代表して弔辞を述べた加藤康宏事務次官は、村田氏が同庁や原子力委員会の発足当時から、初の長期計画策定、日英の原子力開発協力などの政策維進から、原子力船建造、東海再処理施設建設などの技術開発に至るまで、わが国の科学技術発展に貢献してきたことを振リ返るとともに、特に動燃事業団設立時の尽力については、「核燃料サイクルの礎を築いた」と故人の業績を讃えた。

また、向坊隆原産会長は、村田氏の近隣アジア諸国協カへの貢献や、中国旅行を共にした思い出を振り返り、さらに村上健一日本原子力研究所理事長は、かつて原研を率いた村田氏の築いた先進技術の基盤が今、HTTR臨界などといった成果を結びつつあることを遺影に語った。

葬儀には原子力委員始め、政界、産業界他から多数が訪れるなど、故人の生前の多方面での活躍が偲ばれた。


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