[原子力産業新聞] 2000年5月25日 第2039号 <3面> |
[BNFL/WH社] ABB社原子力部の買収を完了英原子燃料会社(BNFL)の子会社であるウェスチングハウス(WH)社は2日、4億8,500万ドル(533億円)でアセア・ブラウン・ボベリ(ABB)社・原子力部門の買収が完了したと発表した。 昨年末に初めて両者の合意が明らかにされたこの取引により、米コネチカット州ウィンザーに拠点を置くABB社の原子力事業は、ペンシルバニア州モンロービルを拠点とするWH社の一部として運営されることになった。米国ではこのほか、ミズーリ州ヘマタイト、コネチカット州ニュー・ブリテン、ニューハンプシャー州ニューイングトン、テネシー州チャタヌーガにあるABB社の各支部が統合される。また、スウェーデン、フランス、ドイツなどの欧州および中国、韓国の拠点も買収対象に含まれている。ABB社の製造ラインはそのまま維持される予定で、新しいWH社は米国における原子燃料とサービス分野で最大手となるほか、欧州でもトップクラスの企業となる見込みだ。 BNFL幹部のN.アスキュー氏は「英国における当社の核燃料事業をABB社およびWH社と統合することによって、我々が国際的な原子力ヒジネスの最大手となる道が開かれた」と評価している。
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