[原子力産業新聞] 2000年6月8日 第2041号 <2面> |
[原産] 放利研、社会貢献テーマに報告会3グループ、成果を発表日本原子力産業会議の放射線利用研究会(田畑米穂会長)は1日、第15回(99年度)報告会を東京・新橋の原産会議室で開催した。 今年度のテーマは、「放射線利用の社会への貢献」。同研究会は、アイソトープ・放射線利用技術ならびに周辺技術における内外の技術動向について、主に原産会員企業の職員が共同で調査研究・情報交換を行うもので、「医学利用」「アイソトープ利用」「照射利用」の3グループを編成し研究を進めてきた。 報告会では、各グループから1年間の研究成果の報告が行われ、医学利用グループからは最近の医用超音波技術の動向や国内の粒子線治療施設建設の現状などが、アイソトープ利用グループからは、多変数計測の観点を中心とした放射線応用計測、アイソトープのトレーサー利用の新展開などが、照射利用グルーブからは食品照射や半導体製造分野における荷電ビーム利用などが紹介された。 報告会ではまた、「最近の放射線診断の進歩と医療経済に−がん検診を中心に」(飯沼武放医研特別研究員)、「極微量分析の現状と将来−元素分析に不同欠な核的手法」(中原弘道東京都立大名誉教授)、「放射線の工業利用の現状とその経済規模」(幕内恵三原研特別研究員)−の3件の特別講演が行われた。
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