[原子力産業新聞] 2000年6月8日 第2041号 <5面> |
[アロカ] 技術フェア中性子計測器など新製品医療機器や放射線測定装置の製造販売を行っているアロカ(會正之社長、本社=三鷹市)は5月25日〜27日までの三日間、東京都内で「2000アロカ技術フェア」を開催した。超音波診断装置や電気手術器、核医学診断装置、放射線監理装置などの新製品・新技術52点を含め98機種が展示された。 同展オープンに先立ち行われた記者会見で挨拶した會社長は、「昨年は東証二部上場を果たし、設立50周年を迎えることができた。今後とも更なる発展を目指していきたい」と抱負を述べた。 同展には新製品「中性子用可搬型のモニタリングポスト−MAR-566」が出展された。これは緊急時などの際に屋外で長時間、中性子線を測定できる装置で、0.01μSv/h〜10mSv/hまでの広範囲測定を可能とする。内臓バッテリーにより1か月の測定が可能で、24kgと軽量で防滴構造になっており、持ち運びが容器で雨天事にも耐えられる。測定値は電子メモリに1か月保存でき、伝送装置や携帯・衛星電話との組み合わせによりデータ伝送ができることなどが特長。本年2月受注開始、本体価格は500万円。 同社ではまた、「マイドーズミニTM-PDM」をはじめとしたガンマ線や中性子線の電子ポケット線量計シリーズを販売しているが、今回紹介された新製品「マイドーズアラームn+γ(X)」は、中性子線とガンマ線をこれ一つで測定できるのが特長。また、0.1〜999mSvの範囲で任意設定可能なアラーム機能付きで、中性子線とガンマ線が混在する作業場所での個人被曝管理に適している。120g。本年6月に販売開始、2001年1月出荷の予定。価格は12万5,000円。
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