[原子力産業新聞] 2000年6月15日 第2042号 <3面>

[英露] 原潜の使用済み燃料処分で強力

ロシア議員団が訪英

 英原子燃料会社(BNFL)が2日付けで伝えたところによると、同社は英国政府とともにロシアの原子力潜水艦の使用済み燃料処分などで協力する可能性について協議するため、5月下句から6月3日にかけてロシア議会下院の代表者達を英国に招いた。

 この訪問団はロシア原子力省(MINATOM)のY.アダモフ大臣の要請を受けてBNFLが招聘したもので、ロシア議会付属の天然資源および防衛委員会の委員達で構成されている。先月に行われたロシアのV.プーチン大統領と英国のT.ブレア首相の会談、および英国がロシアの核廃棄物浄化に500万ポンド(8億6,000万円)の支援を行う政府計画が出たのに伴う措置。訪間団はセラフィールドにあるBNFLの施設を視察した後、BNFLおよび英国政府関係者と会合を持ち、ロシア北西部にある原潜から出た大量の使用済み燃料や同国の兵器級余剰核物質の処分計画に英国が協力を拡大する可能性について審議したと伝えられている。

 BNFLはすでに、その他の英国企業とともにロシア原潜の使用済み燃料を安全に貯蔵するキャスク/パッド・システムの建設でロシア側との協力計画を進めていたところだ。


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