[原子力産業新聞] 2000年6月15日 第2042号 <4面> |
[GE横河メディカル] 新型CTを開発GE横河メディカルシステムは、短時間・広範囲スキャンと画質向上を同時に実現させたマルチスライスCT「ハイスピード・エヌエックス・アイ」を開発した。米GEの技術を応用した同社初の独自開発によるもので、大学病院や地域の基幹病院などを対象に販売する。 新製品は、患者の検査部位を透過したX線を捉える装置に患者の体軸方向に従来の2倍の面積を持つ新型検出器を搭載。1秒間に最大4秒と従来の4倍での高速広範囲スキャンが可能となり、患者の被曝量を3分の1に低減させた。また、これまで患者の体軸方向に一列しかなかったX線測定チャンネルを2チャンネルにしたことで、スライス厚が2mmと従来の5分の1での高精細断層撮影ができるようになり、微小の病変部位の早期発見を可能にした。さらに骨と空気など密度差の大きい物質が近接している肩領域や腕入の部位でも、独自の画像計算方法を用いて読影に支障をきたしていた虚像を軽減させ、画質向上を実現した。価格は5億円。初年度に国内で100台の販売を見込んでいる。
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