[原子力産業新聞] 2000年6月22日 第2043号 <4面> |
[付属資料2]ビブリスA原子力発電所のバックフィットを今後進める手順に関して連邦政府がRWE社に行った声明ヘッセン州の監督当局は1991年3月27日、ビブリスA原子力発電所の安全上のバックフィットに関して追加命令を発した。連邦環境省は、運転を数年間継続するには、バックフィットだけでなく、性能検定済みの非常用装置が安全上不可欠であるとの自らの見解を再度確認する。 連邦環境省は現在、所定のバックフィットが実施されるまでの間、ビブリスA原子力発電所の安全運転がどの程度保証されるのか、検討しているところである。その結果は、どんなに遅くとも8月末には運転者に報告する。 2000年6月14日の連邦政府と電力会社の取り決めの規定によると、ビブリスA原子力発電所は2000年1月1日から閉鎖までに、最大で620億kWhの電力を生産してよいことになっている。 連邦環境省は、どんなに遅くとも2000年8月末までに、ヘッセン州許認可・監督当局に対し、許認可手続きを早めるよう促す措置を講じる。同様に、手続きの体系化や評価基準の明確化を促していく。 運転者が、発電量の枠をビブリスA発電所に譲るのを断念すると宣言した上で、まだ生産できる発電量を最終確定すれば、3ヵ月以内にバックフィット計画について決定が行われる。この計画は、発電所の安全運転を保証するだけでなく、残り期間の利用に見合ったものとなる。その場合、ヘッセン州の出した追加命令を調整する。連邦環境省はただちに必要な対話を開始する。
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