[原子力産業新聞] 2000年6月29日 第2044号 <1面>

[HTTR] 来月から出力試験

 日本原子力研究所の高温工学試験研究炉(HTTR)は、7月から原子炉熱出力2万kW、出口温度約600℃の達成を目標とする出力上昇試験を開始する。

 HTTRは4月下旬から再開していた原子炉出力約9,000kWまでの出力上昇試験を計画どおり終了し、6日には炉を停止している。この出力上昇試験では原子炉の除熱に一次加圧水冷却器のみを使用した単独運転と、将来実施する核熱利用を考慮した一次加圧水冷却器と中間熱交換器を使用した並列運転を行い、原子炉出力約9,000kW(最高1万500W)、原子炉出口温度約320℃(最高243℃)を達成し、主冷却系熱交換器の性能試験、原子炉出力制御系、冷却材温度制御特性試験などを行ってきた。


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