[原子力産業新聞] 2000年6月29日 第2044号 <3面> |
[COP6] 準備会合がボンで開催今年11月にオランダのハーグで開催予定の気候変動枠組み条約第6回締約国会議(COP6)の第1回公式準備会合が12日から16日の5日間、ボンで開催された。COP6は、昨年のCOP5で採択された「ブエノスアイレス行動計画」にうたわれたように、COP3での京都議定書の詳細な手法および規則を全て決定する重要な会議として注目されている。これに向けて準備会合が6月と9月の2回開かれるとともに、京都議定書関連の国連主催ワークショップが各地で開催されることが決定しており、各国政府はCOP6に向けての交渉に拍車をかけることが予想されている。 今回の準備会合でのいくつか目立った点としては、まず、今後の交渉用テキストとして利用される会議報告書に、原子力を「クリーン開発メカニズム」(CDM)から排除すべきとの文言が記されたほか、産油国からは、先進国は原子力発電を停止すべきであるとの主張が出た。一方、CDM等に対する見解で分裂していた「G77プラス中国」といった途上国側は、結束を固め直し、よりよい条件を求め統一して先進国側と交渉する姿勢を見せ始めている。 会議場では、NGOも政府関係者への働きかけに一層積極的になっており、原子力国際フォーラム(INF=米国原子力エネルギー協会、ウラン協会、欧州フォーラトム、カナダ原子力協会、日本原子力産業会議から構成)もこうした中、討論会の実施やパンフレットの頒布など積極的なロビー活動を展開した。
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