[原子力産業新聞] 2000年7月13日 第2046号 <3面>

[米WH社] 欧米の事業所を整理・統合へ

 英原子燃料会社(BNFL)の子会社であるウェスチングハウス・エレクトリック(WH)社は6月19日、米国および欧州にあるいくつかの原子力サービス事業を整理・統合する計画を公表した。

 これは先月にABB社の原子力部門を買収したのに伴う措置。WH社は現在、世界中で9,300名を雇用しているが、今後18か月以内に米国における2,000のサービス関連職のうち60、欧州では四つの役職を削減する。これにより、原子力サービス、エンジニアリング、修理・取り替えサービス事業の効率化とコスト削減を図るとしている。

 WH社は具体的に次のような方法を取る。すなわち、@テネシー州チャタヌーガ、サウスカロライナ州スパータンバーグおよびコネチカット州ウィンザーにある放射線管理業務、機器、保守、貯蔵事業をペンシルバニア州マジソンの既存施設に統合Aウィンザーにある原子力補修・取り替え事業をペンシルバニア州チェズウィックにある同様の施設に統合Bウィンザー区域に原子力サービス試験・訓練・認定センターを設立Cスパータンバーグおよびチャタヌーガにおける現地での非放射線サービス活動は維持Dチャタヌーガとウィンザーにある既 存のエンジニアリング・サービス業務も維持Eウィンザーでの放射性物質取扱い業務はペンシルバニア州チャーチルのWHサイエンス%テクノロジー事業部の研究所に移管−など。米国外ではドイツのラーデンブルクでの放射性物質貯蔵事業をベルギーのニベーユにある既存のサイトに移すとしている。


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