[原子力産業新聞] 2000年7月27日 第2048号 <1面>

[増設] 島根県知事、島根3号機増設で同意書

中国電力の島根発電所3号機増設計画について、澄田信義島根県知事は24日、経済企画庁に対して、同増設計画を電源開発調整審議会に上程し、国の電源開発基本計画へ組み入れることを認める同意書を提出した。これにより茨城県東海村の JCO 臨界事故以降、初めて原子炉の建設が本格化することとなる。

同意書の中で澄田知事は、国に対しては厳格な安全審査を行うことや、原発立地地域振興に関する特別措置法の早期制定を、また中国電力に対しては情報公開の積極的な推進などを要望した。

島根3号機は、中国電力が同社3番目の原発として建設を計画しているもので、炉型は同社初の改良型沸騰水型軽水炉 (ABWR) を採用。出力は137万3,000 kwで、2010年の運開を予定している。


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