[原子力産業新聞] 2000年7月27日 第2048号 <2面>

[初受賞] 西澤原産会長、エジソンメダル賞を受賞

日本人として初めて

6月に米国電気電子学会より2000年エジソンメダル賞を受章した西澤潤一原産会長の祝賀会が21日、都内のホテルで開催され、向坊隆原産特別顧問や飯島宗一原産副会長、ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏ら関係者約250名が出席、1909年創設以来記念すべき日本人初の同賞受章を祝った。

エジソンメダル賞は電気・電子工学分野での研究に業績のあった研究者に授与され、古くはG.ベルも受章している。西澤会長の受章は、半導体材料の完全結晶化技術と静電誘樽トランジスタの発明が評価された。

席上挨拶に立った西澤会長は関係者に対し謝辞を述べるとともに、「大学で工学を学ぶことを志して以来、科学技術とはヒューマニズムとサイエンスの融合であるとの信念を持ちながらも、時には苦難の道を歩んだこともあった。「次々と産業を興していくしか日本に道はない。今回日本からエジソン賞受章者が出たことを実例とし、今後の研究者への励ましとしていきたい」と語った。


Copyright (C) 2000 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM,INC. All rights Reserved.
Copyright (C) 記事の無断転用を禁じます。