[原子力産業新聞] 2000年8月10日 第2050号 <2面> |
[シンポジウム] 「農業と環境・エネルギーとの共生」東海村「げんきまんまん」塾主催本年4月の第33回原産年次大会東海大会にパネリスト参加した東海村在住の照沼勝浩氏が代表をつとめる「げんきまんまん」塾は8日、第1回シンポジウム「農業と環境・エネルギーとの共生」を東海文化センターで開催した。 「げんきまんまん」塾は、「農業と環境・エネルギーとの共生」をテーマとして、立場に関係なく個人の意見を述べることで「ふるさと東海村」を創生しようと、7月4日に塾生18名で発足したもの。 昨年9月の JCO 臨界事故は、東海村に風評被害を与える結果となったが、農業者が誇りを持って自ら立ちあがろうと関係者に呼びかけ、今回のシンポジウム開催に至った。 開会にあたり照沼氏は「農業が地域作りにどのように関わっていくのか、そのため自らがどのように変わらないといけないのか、そのきっかけにしたい」と挨拶。 シンポジウムの第1部では、木村尚三郎東大名誉教授が基調講演を行い、「オイルショックで学んだことは石油にとって代わるものがないということ」としたうえで、「原子力発電は代替エネルギーでしかないのでは」と指摘した。さらに、「元気があってはじめて未来が開かれる。全身に大きな喜びを与えるものが今後求められている」と、来世紀には心を豊かにするものが重要だとした。 続いて行われたパネル討論では、村上達也東海村村長ほか5名が参加し、今後の東海村が取組むべきことをめぐり意見を交わした。
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