[原子力産業新聞] 2000年8月10日 第2050号 <2面>

[日本-ロシア] モスクワで FBR 専門家会合

7月27、28の両日、日本代表団の和田科学技術庁動力炉開発課長および露国代表団のベズズープツェフ原子力省原子力局長を共同議長として、高速増殖炉に関する日露専門家会合がモスクワで開催され、具体的な協力内容について合意した。今回が2回目の開催。

会合では、高速増殖炉関連技術の研究開発計画を含む原子力の研究開発計画等について日本とロシアの双方から報告が行われ、今後の具体的な協力項目について合意した。今後、燃料の照射試験データの収集や金属燃料の照射挙動に関する共同研究を進めることや、酸化物燃料乾式再処理・振動充填技術に関する研究を実施、また燃料製造技術の分野でバイパック MOX 燃料の照射挙動に関する調査研究を引き続き進める。

新たに窒化物燃料に関する情報交換も実施していくことで一致した。高速増殖炉システムに関するセミナーを開催す方向での協議を進めることにも合意した。

協力分野については、98年10月に開催された第1回会合で提案されていたもの。今回の会合ではそれぞれの分野についての研究開発の状況があわせて報告された。


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