[原子力産業新聞] 2000年8月10日 第2050号 <4面>

[日本原燃] ウラン遠心分離機を分解調査へ

日本原燃は4日、ウラン濃縮工場 (青森県六ヶ所村) の遠心分離機の一部が停止した原因を解明するため、11月から分解調査を開始するための設置許可を科学技術庁から受けた。週明けにも準備に入ることにしている。

来年春頃までに調査を終える予定だ。調査結果は現在開発中の新型遠心分離機に反映させる。分解調査するのは「RE-1A」と呼ばれるプラントの遠心分離機で、ウラン濃縮工場が92年に操業を開始した当時の装置。正常な分離機と停止した分離機を4台ずつ分解して、内部の状態を比較しながら停止した原因を調べる。

遠心分離機は基本的にはメンテナンスフリーだが、「RE-1A」タイプの遠心分離機は4,000台以上が停止したため、このプラント全体を4月3日から停止している。他のプラントでも停止する遠心分離機の台数が増えつつあり、原因を早急に突き止める必要があるとの判断から今回、分解調査を行うことにした。遠心分離機を分解して調査するのは今回がはじめて。


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