[原子力産業新聞] 2000年8月10日 第2050号 <4面>

[関西電力] 予防保全の観点から炉容器上部ふた取替−大飯1号機

関西電力の大飯発電所1号機 (PWR、117万5,000kW) は今月末から来月にかけて、原子炉容器上部ふた取替工事を行う。先月末に開始した第16回定期検査の期間中に、予防保全の観点から実施するもので、現在の原子炉容器上部ふたを撤去し、新しい型の上部ふたに取替える。なお、新上部ふたには、99年1月29日に発生した大飯発電所2号機での制御棒落下事象を反映し、工場にてあらかじめラッチアセンブリに保護被膜を形成して、腐食を予防する。8月30日から9月2日に旧上部ふたの搬出、9月4日から6日に新上部ふたの原子炉格納容器への搬入・搬出を行い、新上部ふたは9月6日に原子炉容器へ据付ける予定。管台の材料に用いるステンレス鋼をインコネル600からインコネル690に変更して耐食性を向上させるなどの改善を行い、信頼性を高める。


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