[原子力産業新聞] 2000年8月31日 第2052号 <2面> |
[原産] 核不拡散で研究会国際情勢など意見交換日本原子力産業会議は、科学技術庁からの委託を受け、「原子力平和利用・核不拡散政策研究会 (座長・黒澤満大阪大学教授)」を再開し、29日に今年度の第1回会合を開いた。今年度の活動計画や最近の核不拡散をめぐる国際情勢を中心に活発な意見交換を行った。 同委託事業は、我が国の核不拡散に係わる対応について、有識者による意見交換・検討を行い、21世紀における我が国の原子力利用のあり方について提案をとりまとめ、国民の理解と関心を一層深めるとともに、国際的なメッセージとして、国際社会に発信し、国際的な理解を増進し、国際世論をリードしていくことをねらいとしたもの。 昨年度、同研究会は3月に国際シンポジウムを開催するとともに、原子力平和利用と核不拡散に関する提言をとりまとめた。提言の内容は、現在検討されている原子力長期計画にも反映されている。 研究会は今年度の活動として、月例の会合を開催し、3月にとりまとめた提言についてより詳細な検討を進めるとともに、NPT 運用検討会議の成果と今後の課題、輸出管理の方向性、脅威削減と核物質防護の今後といった問題を取り上げてシンポジウムを開催、その成果を国内外に発信していく考え。
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