[原子力産業新聞] 2000年8月31日 第2052号 <3面> |
[韓国] 古里1、2は標準型炉で更新次世代型炉の採用は2010年代韓国原子力産業会議が23日付けで伝えたところによると、韓国産業資源部 (MOCIE) はこのほど、現在稼働中の古里原子力発電所1、2号機 (1号機は約60万kW、2号機は65万kW、各PWR) のリプレース炉には韓国標準型炉 (KSNP) の設計を採用することになったと発表した。 MOCIE の話では、韓国電力公社は建設基本計画が理事会で承認され次第、KSNP としては7、8基目となるこれら (各100万kW 級) 2基の建設工事を開始することになっており、完成は2009年以降を予定しているという。 現在、韓国で稼働している KSNP は蔚珍3、4号機の (各100万kW、PWR) 2基で、建設中の霊光5、6号機および蔚珍5、6号機 (各100万kW、PWR) すべてにも KSNP の設計が採用されている。韓国政府では続く月城5、6号機についても KSNP を採用するかどうか検討中だとしている。 98年9月に公表された長期電源開発計画によると、韓国では建設中の4基以外に2015年までに新たに10基の原子炉運開が予定されている。この間、既存の古里1号機と月城1号機はそれぞれ2008年と2013年に閉鎖する計画であるため、2015年時点の原子力発電設備は28基、2,765万kW になる。新規計画の10基のうち残りの4基については出力を140万kW に増強した次世代型原子炉になる見込みだ。
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