[原子力産業新聞] 2000年8月31日 第2052号 <3面> |
[米国] ドミニオン社、ミルストン原発を最高値で買収米国のドミニオン・リソーズ社は7日、コネチカット州に立地するミルストン原子力発電所の3基を米国における原発購入価格としては過去最高の約13億ドル (1,417億円) でノースイースト・ユーティリティーズ (NU) 社から買収することになったと発表した。 ドミニオン社によるミルストン原発買収は競争入札の結果決まったもので、燃料代1億500万ドル (114億5,000万円) を含めた支払いはすべて現金で行われる。原子炉毎の価格は、98年7月に閉鎖された同1号機が100万ドル、2号機が4億4,340万ドル、3号機の所有権93.47%分が8億5,330万ドル。廃炉費用は NU 社が3基分をすべて負担することになっており、契約が正式に締結される2001年4月以降、ドミニオン社に振り込まれる見込みだ。 ドミニオン社のT.キャップス最高経営責任者 (CEO) は今回の取り引き成立について、「わが社の発電設備2,000万kW を10%増強することになるはず」と説明。全米のエネルギー需要の約40%が集中する北東部、中西部、および中部の大西洋岸地域に的を絞った同社経営戦略に沿った計画であることを強調した。同社は特に、4か月前にフィッツパトリック原子力発電所とインディアンポイント3号機の所有権をエンタジー社と争って敗れているため、「ミルストン原発の安全かつ効率的な操業で我が社の電力市場シェアが拡大することを 大いに期待している」と語った。
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