[原子力産業新聞] 2000年8月31日 第2052号 <6面>

[ジルコプロダクツ社] 被覆管の生産集約で競争力強化

原子力発電用燃料被覆管の製造を行っているジルコプロダクツ (本社=山口県下関市、小島達久社長) はこのほど、国際競争力強化を目的に生産集約する方針を固めたと発表した。

2003年4月を目処に尼崎事業所の生産を休止し、調布北事業所に生産を集約するもので、生産集約の方法や従業員など具体的な内容については今後詰めていく。

ジルコプロダクツは、住友金属工業と神鋼特殊鋼管が折半出資して昨年12月に設立。住友金属工業関西製造所特殊管事業所 (尼崎市) の精密管工場と、神鋼特殊鋼管長府北工場 (下関市) のジルカロイ管工場を分離・統合し今年4月に営業を開始した。現在、尼崎事業所では沸騰水型と加圧水型、調布北事業所では沸騰水型の原子力発電用被覆管の製造をそれぞれ行っている。

原子力発電用燃料被覆管事業の国際競争力強化のためには、抜本的コスト改善を実施し事業基盤を早期に確立することが急務となっており、今回、生産集約の実施により生産要員体制の効率化ならびに設備費用の大幅圧縮を図ることとした。


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