[原子力産業新聞] 2000年8月31日 第2052号 <6面>

[原子力システム懇] 最近の放射線利用で報告書

日本原子力産業会議に設置している原子力システム研究懇話会 (NSA) はこのほど、99年度の調査・検討活動の成果をまとめた「放射線利用における最近の進歩」と題する報告書を刊行した。

向懇話会では原子力科学・技術の持つ可能性や課題、波及効果などを考察するため、年度毎にテーマを定めて検討を行っており、92年度からはその成果報告を「NSA コメンタリー」として刊行している。

今回の報告書は放射線・R I利用の中でも特に我々の生活に関係深い4分野について記述している。書の第1章「医療分野」では診断、治療、放射性医薬品の3項目について最先端の医療現場からのレポートを紹介。第2章「工業分野」では、工業利用全般の展望をはじめ、高分子材料や放射線滅菌についてまとめられている。第3章「農業分野」は(1)食品照射(2)品種改良(3)害虫防除(4)トレーサー利用−についてわが国を中心にした最近の状況を記述。第4章「環境分野」では排煙処躍、汚泥処理、上水・排水処理を取り上げ、環境問題に対する放射線利用の現状および将来の見通しを紹介している。

B5 判、192ぺージ。頒価 (送料別) は2,100円。問合せは同懇話会 (電話 03-3506-9071)まで。


Copyright (C) 2000 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.
Copyright (C) 記事の無断転用を禁じます。