[原子力産業新聞] 2000年9月14日 第2054号 <3面> |
[ハンガリー] パクシュ原発3、4号機で認可の10年延長を承認ハンガリーのパクシュ原子力発電所は6日、運転開始後14年以上経過したパクシュ3、4号機 (各46万kW、VVER 2基) に対して、同国の原子力規制当局が運転認可の10年延長を承認したことを伝えた。 同発電所のS.ナギ所長によると、認可の延長は両炉が定期安全審査を無事クリアしたことを受けて承認された。この審査ではまた、機器の改造や運転訓練規制などさらなる安全性強化対策が必要であることが明らかになったとしており、これらは2002年末までに実行に移される予定だ。 パクシュ発電所はハンガリーで稼働する唯一の原子力発電所で83年から87年にかけて46万kW の旧ソ連型 PWR 4基が次々に営業運転を開始。国内総電力需要の4割を賄っている。今回の総合的な安全審査は国際原子力機関の勧告に従って実施したもので、東欧の原子力発電所としては最初の例となった。 ハンガリーは欧州連合 (EU) 拡大計画の中で新たに加盟交渉を始める2番目のグループに属しており、現在パクシュ発電所で進められている安全性改善作業では安全レベルを西欧諸国並みにすることが目標だ。
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