[原子力産業新聞] 2000年10月5日 第2057号 <1面>

[中国電力] 島根3号、原子炉設置許可を申請

臨界事故後では初

中国電力は4日、同社が建設を計画している島根原子力発電所3号機の原子炉設置許可申請を、平沼赳夫通産大臣に提出した。

この申請は原子炉等規制法に基づき提出されたもので、申請書が提出されるのは、JCO 施設臨界事故以来初のこと。今後、国は申請書に基づき、安全審査および第二次公開ヒアリング開催といった一連の手続きを進めていく。

中国電力3番目の原子力発電ユニットとなる島根原発3号機は、同社初の ABWR、出力は137万3,000kW で、2010年3月の運開が予定されている。

同計画は、97年3月に島根県および鹿島町などに増設申し入れがされた後、98年11月には第一次公開ヒアリングを開催。今年8月の第143回電源開発調整審議会に上程され、9月29日には島根県および鹿島町から、事前了解を得るなど、増設に向けた手続きは、着々と進められていた。


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