[原子力産業新聞] 2000年10月12日 第2058号 <3面> |
[IAEA] 事務局長、長寿命核種の燃焼で技術開発支援を提案9月18日からウィーンで開催された国際原子力機関 (IAEA) の第44回通常総会で、M.エルバラダイ事務局長は長寿命核種を燃焼させる新たな技術開発を支援する用意があると表明した。 このプロジェクトを IAEA が後援する国際協力で進めようという計画は、先の国連ミレニアム・サミットでロシアのV.プーチン大統領が初めて提唱していたもの。核兵器級の放射性物質を生み出さず、また、必要としない革新的な原子力発電技術を開発するとともに、これと並行して、使用済み燃料や貯蔵兵器中に含まれる長寿命核種の燃焼技術開発にも焦点を絞ることが主旨となっている。 エルバラダイ事務局長は総会の演説の中で、「要請があれば IAEA はこのプロジェクトを調整支援する準備がある」と明言。また、この件について国際的な合意を得るため、各国の科学者や政治家、民間団体およびメディアを一同に招いた国際フォーラムの創設も検謝中だと非公式に述べたと伝えられている。
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