[会見] 電事連会長が会見−ＪＣＯ事故から１年「安全管理徹底を」

太田宏次電事連会長は１３日、定例記者会見で、JCO 事故から１年を迎え、電力業界として改めて原子力安全への取り組みを強化していく考えを述べた。太田会長は、事故後発足したＮＳネットの取り組みをはじめ、各発電所ごとにマニュアルのチェックなど安全確保に係る業務の再点検や、「原子力事業者防災業務計画」の策定。さらに、九電力会社・日本原電・電源開発・日本原燃の間で独自に「原子力災害時における原子力事業者間協力協定」を締結するなど、業界全体としての防災対策にも取り組んでいる点を述べた。一方で「JCO の事故で失われたものはあまりに大きく、社会の皆さまの信頼を回復するのには大変厳しいものがある」とし、「全ての原子力に携わる者が地道に徹底した安全管理に努力していくしか道はないと思う。JCO 事故１年を迎え、私ども電気事業者は、その先頭に立って、安全の実績を積み重ね、一歩一歩安全意識・安全文化の普及・向上に努めていくことを改めて胸にした次第だ」と述べた。