[原子力産業新聞] 2000年10月26日 第2060号 <3面>

[カナダ] カメコ社、ブルース原発でリース運転に参画

カメコ社 BE社と共同出資へ

英国のブリティッシュ・エナジー (BE) 社は12日、同社の子会社としてカナダのブルースA、B原子力発電所をリース運転する予定のブルース・パワー・パートナーシップ (BPP) 社に対してカナダ最大のウラン燃料供給業者であるカメコ社が15%出資することを了解する覚書 (MOU) に調印した。

BE 社は今年7月、当時95%出資していた BBP 社を通じて、ブルース発電所の所有者であるカナダのオンタリオ・パワー・ジェネレーション (0PG) 社からブルースA発電所の4基とブルースB発電所の4基を少なくとも2018年まで、延長オプションでそれ以降25年間借り受けて操業する協定を締結していた。

MOU の調印で BPP 社への資本参加を決めたカメコ社は、今後ブルース発電所の操業で必要となるすべての燃料調達管理に関して全責任を負うことになった。具体的には、 (1) 同発電所のすべてのウラン燃料 (天然ウラン最低約100万ポンド/年) および燃料転換サービス (約400トン/年) を供給するほか、すべての燃料成形加工サービス契約を結ぶ (2) 運転休止中のA発電所4基のうち2基が運転再開するのを見込んで、さらに年間50万ポンドの天然ウランと200トンの燃料転換サービスも供給する (3) OPG社から在庫燃料の完成品を買い取る−など。

今回の MOU は、BPP 社と 0PG 社間で結ばれたリース協定には何も影響しないと見られている。在庫燃料も含めた BPP 社からの初回の支払い金額は6億2500万加ドルだが、このリース協定が正式に発効するのは両者間の合意条件が最終決定する来年夏以降になる見込みだ。


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