[原子力産業新聞] 2000年11月23日 第2064号 <2面>

[FNCA] 韓国科技大臣と原子力協力等めぐり会談

わが国が進めている「アジア原子力協力フォーラム」の活動の一環であるPAワークショップが、第12回環太平洋原子力会議の開催にあわせ、1日から3日の日程で韓国のソウルで開催された。この機会を利用して、韓国科学技術部の徐延旭大臣と同フォーラムの日本のコーディネーターをつとめる日本原子力産業会議の町末男常務理事が会談を行った。

会談の中で大臣は、フォーラムの活動が重要だとの認識を示すとともに、両国の原子力協力の推進を強調。将来に向けた研究開発活動として、国際熱核融合実験炉 (ITER) 計画における日本の取組みを評価、電子線加速器の放射線利用についても熱心に意見交換を行った。

大臣はクリーンエネルギーとしての原子力発電の重要性とともに、発電以外の原子力技術の応用にも注目し、これらの情報提供による一般への広報活動の必要性を述べた。一方、情報の受け手によって、理解はしても必ずしも同意するものではないことや、生活の中で多くの原子力技術の恩恵を受けながら理解されていない状況などに触れ、広報活動の難しさも指摘した。


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