[原子力産業新聞] 2000年12月7日 第2066号 <3面>

[米国] エンタジー社、インディアンポイント1、2号機も買収へ

米国のエンタジー社は11月10日、今年3月にインディアンポイント3号機の買収取り引きをまとめたのに続き、残る1、2号機も買収することでコンソリデーテッド・エジソン社と合意に達したことを明らかにした。買収総額は5億200万ドル (547億円)で、1、2号機のほかに3つの天然ガス火力タービンなども含まれる。

このほか帳簿価格で1億ドル (109億円) 程度と見積もられている燃料についてもエンタジー社が支払うことになっており、さらに、蒸気発生器の取り替えや燃料交換、同2号機の運転を定格出力に戻すことを条件に、2号機の発電電力を2004年末まで C・エジソン社に販売することで両社は合意している。2号機の運転は年内にも再開される予定だが、両社のこの取り引きは規制当局の承認を待って2001年半ばまでに正式に成立する見込みだ。

エンタジー社のJ.レオナード経営責任者は、「今回の取り引きによって、インディアンポイント発電所の3基は操業以来25年を経て、ようやく単一のオーナーの所有になった」と指摘。これに伴い、C・エジソン社の原子力関係職員680名もエンタジー社の傘下に移ることになる。同氏によれば、米国北東部におけるエンタジー社の拡大戦略は着々と進行しており、昨年のピルグルム発電所買収をきっかけに今年の決算でも予想を超える好結果がもたらされたと強調している。


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