[原子力産業新聞] 2000年12月14日 第2067号 <3面>

[英国] AEAテクノロジー社原子力部門を売却へ

英国の AEA テクノロジー社は11月27日、成長産業事業に一層の投資資金を回すため原子力部門を売却することになったと発表した。

同社は英原子力公社 (UKAHA) から分離新設された科学エンジニアリング企業で、世界の原子力発電事業者へのサービス提供事業を展開してきた。しかし、同部門が全社売上げ高に貢献する割合いは現在は40%ほどに低下。この日に同社が発表した今会計年度の上半期決算で原子力部門の売上げが前年同期の7,320万ポンドから6,950万ポンド (111億円) に落ちこんだことが明らかになっている。

今後は株主達の要請に応え、2、4年計画で原子力エンジニアリング、原子力科学、技術コンサルティングなど各種の原子力事業を段階的に売却していき、成長産業と見られている鉄道や環境プロジェクト、工学ソフトウェアなどの分野に相当額の資金を投じていく考えだ。


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