[原子力産業新聞] 2000年12月21日 第2068号 <1面>

[総合エネ庁] 原子力部会、MOX加工など審議

総合エネルギー調査会の原子力部会 (部会長・近藤駿介東大教授) が19日、東京都内で開かれ、日本原燃が事業主体となる MOX 燃料加工事業の技術基盤、原子力安全規制の高度化、原子力発電施設等の立地振興特別措置法などを審議した。日本原燃などから MOX 加工事業化の概要、また核燃料サイクル開発機構などの技術的移転等の状況を聞いた後、各委員が、技術移転のあり方、経済性などをめぐって意見交換を行った。委員からは、円滑な技術移転によって国産技術の集大成という形で進めていく方向性や、その技術移転のあり方、経済性との兼ね合いなどについての意見が出された。

また安全規制については通産省から規制の高度化にむけた問題提起が行われ、委員からもその方向性で進めるべきとの意見が出される一方、具体的な内容についてはなお検討を要するとの意見もみられた。

来年1月6日の省庁再編によって、総合エネルギー調査会は総合資源エネルギー調査会へと衣更えすることから、新たに同調査会の原子力部会として1月末にも初会合が開催される予定。


Copyright (C) 2000 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.
Copyright (C) 記事の無断転用を禁じます。