[原子力産業新聞] 2001年1月5日 第2069号 <1面>

自民党甘利議員ら、龍門めぐり台湾議会議長と会談

自民党の甘利明衆議院議員は12月20日、後藤茂元衆議院議員らとともに台湾の立法院 (国会) を訪れ、王金平議長と紛糾を続ける龍門原子力発電所問題で意見交換を行った。

会談の中で甘利議員は、自民党総合エネルギー政策小委員会の委員長として我が国のエネルギー資源の多様化を基本とする政策を説明。中でも原子力発電がその中核となっていく必要があると強調し、エネルギー問題を政争の貝とすべきでないなどと述べた。

これに対し王議長は、立法院が決定した原子力発電所建設予算を行政院 (内閣) が一方的に撤回することは、国政の最高機関である立法院の権威を著しく損ねるものであり、翌21日から開かれる大法院 (日本の最高裁に相当) 会議での憲法問題決着の後の立法院では、原子力推進の新法を審議したいと語った。

後藤元議員は台湾の人々のためだけでなく地球温暖化対策の観点からも、安定、安全、安価な原子力発電を立法院の権威をもって進めて欲しいと要請した。甘利議員らはこのほか林信義経済部長 (通産大臣) や親民党の張昭雄副委員長らと意見交換を行った。


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