[原子力産業新聞] 2001年1月5日 第2069号 <3面> |
[米国] コンステレーション社、ナインマイルポイント原発入札で獲得2基で約8億ドル米国のコンステレーション・エナジー社は12月12日、ニューヨーク州で稼働するナインマイルポイント原子力発電所の競争入札で、同発電所の BWR 2基、180万 4,000kW を燃料込みで 8億1,520万ドル (920億円) で落札したと発表した。 メリーランド州でカルバートクリフス原子力発電所を所有する同社は、今回の取り引きで1号機の全権に対して 7億 3,700万ドル(832億円)、同2号機の権利82%分については 7,800万ドル (88億円) の価格を提示。99年に米英の合弁企業であるアマージェン社が提示した価格 (1号機および2号機の権利59%分に 1億6,320万ドル) を大きく上回ったことから、両炉を手中に収めることになった。 この取り引きではこのほか、次のような条項が取決められている。すなわち、(1) コンステレーション社はナインマイルポイント1号機を所有するナイアガラ・モホーク社に1号機の代金を全額支払う一方、同2号機については出資比率に応じてナイアガラ・モホーク社に41%分、ニューヨーク州エレクトリック&ガス社に18%分、ロチェスター・ガス&エレクトリック社に14%分、セントラル・ハドソン・ガス&エレクトリック社に9%分を支払う (2) 本取り引きは米国原子力規制委員会 (NRC)、連邦エネルギー規制委員会 (FERC) およびニューヨーク州公共事業委員会の承認を持って2001年半ばまでに完了する (3) コンステレーション社は代金の半分 (4億750万ドル) 取り引き完了時に現金払いするが、残金と利子はその後5年間で分割払いする (4) コンステレーション社は同発電所の発電電力の90%を10年間にわたって元の所有者に MW時あたり平均35ドルで販売する (5) 発電所の元の所有者が取り引き完了時に廃炉基金として払込済みの 4億 5,000万ドル (508億円) をコンステレーション社に引き渡した後は、すべての廃止費用と負債がコンステレーション社の責任となる -- など。 |