[原子力産業新聞] 2001年1月11日 第2070号 <面>

[刈羽村議会] 柏崎刈羽3のプルサーマルで住民投票条例を否決

東京電力が柏崎刈羽原子力発電所3号機で開始を計画しているプルサーマルヘの賛否を問う住民投票条例案について、刈羽村議会は5日、臨時議会を開き、品田宏夫村長から差し戻されていた同条例案を、議長を含めた無記名投票の結果、賛成9票、反対9票の同数で否決し、同条例案は廃案となった。

条例案は昨年12月に、同村議会で賛成9対反対8の僅かな差で可決されたが、刈羽村では既に柏崎市とともに、柏崎刈羽原子力発電所におけるプルサーマルの実施に対して事前了解を行っていたことから、品田村長は条例案を議会へ差戻し、再審議を求めていた。

地方自治法では再議権による再審議の採決について、可決するには出席議員の3分の2以上の賛成が必要と定められている。今回住民投票条例案が廃案となったことから、同条例案に賛成した議員らは、住民の直接請求によって村長に住民投票条例制定を請求することを目的とした署名活動を開始する模様。なお請求には、同村の全有権者の50分の1以上の署名が必要とされている。


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