[原子力産業新聞] 2001年1月25日 第2072号 <2面>

[海上輸送] 柏崎刈羽へのMOX燃料体、日本にむけて出港

3月後半にも到着

東京電力は20日、柏崎刈羽原子力発電所3号機用の混合酸化物 (MOX) 燃料を積載した輸送船2隻が、9日18時 (グリニッジ標準時) にフランス・シェルブール港を出港したことを発表した。

今回の輸送は、1999年に東電の福島第一および関西電力の高浜発電所用に運ばれたのに引き続いて2回目のもので、ベルギーのベルゴニュークリア社で製造された BWR 用 MOX 燃料28体が、外径約2.5メートル、長さ約6.2メートルの TN-12B (M) 型キャスク4基に収納された状態で輸送されている。

輸送に使われている船は、「パシフィック・ティール号」および「パシフィック・ピンテール号」(各約5,000トン) 。両船にはそれぞれ武装した英国原子力庁警察隊員が乗り込み、乗っ取りなど万が一の緊急事態に備えるため相互に護衛しながら航行中だ。

両船は今後、喜望峰・南太平洋ルートを通り、3月後半頃には日本に到着する予定という。


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