[原子力産業新聞] 2001年2月1日 第2073号 <2面>

[住友商事] 豪社のウラン精鋼輸入

日本むけ独占販売へ

住友商事はこのほど、米エンジニアリング会社のゼネラル・アトミックス社100%出資の原子燃料事業子会社であるヒースゲート社 (豪・南オーストラリア州アデレード市) との間で、同社が生産するウラン精鉱の対日独占販売代理店契約を締結した。

ヒースゲート社の商業生産開始を受け住友商事は、日本の電力会社向けに長期契約ベースで年間500トン〜1,000トン程度の拡販を図っていくとしている。

ヒースゲート社が所有するビバリー鉱山は、州都アデレード市の北方約530キロkmにあり、ウランの推定埋蔵量2万3,000トン以上を有する。現在の年間生産能力は1,000トン、2003年頃には年間最大1,500トンまでの増産を計画している。2000年第四半期からの試験生産を経て、同年12月に本格的な商業生産に移行しており、既に、米国の電力会社向けに複数の販売契約を締結している。

ウラン精鉱の世界消費量は年間約8万トン。日本は米国、フランスに次ぐ世界第3位の消費国であり、そのほぼ全量をカナダ、オーストラリアなど海外の生産国に依存していることから、世界各国の生産者から戦略的市場として位置付けられている。


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