[原子力産業新聞] 2001年2月1日 第2073号 <3面>

[スイス] 仏から返還固化体受入れへ

年内に中間貯蔵施設に

スイス連邦政府は1月11日、北部ビュレンリンゲンのパウル・シェラー研究所サイトに建設したツヴィラーグ放射性廃棄物集中中間貯蔵施設に、今年中にフランス・ラアーグ再処理工場からの返還高レベル廃棄物ガラス固化体を初めて受け入れる計画であることを明らかにした。

この方針は、フランス側からの要請によりベルンで開催された連邦政府の会合で発表されたもの。スイスの原子力発電会社が設立したビュレンリンゲン中間貯蔵施設会社 (ZWILAG) によれば、連邦政府の原子力施設安全本部 (HSK) は今年前半にもラアーグからの輸送認可を発給する見込みだ。この中間貯蔵施設は昨年春に完成したが、技術的な問題により本格的な操業は遅れている。原子力発電所からの使用済み燃料を始め、低・中レベル廃棄物、医療用、工業用放射性同位元素を含めたすべての種類の放射性廃棄物を最終処分場が完成するまでの間、受け入れることになっている。


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