[原子力産業新聞] 2001年2月1日 第2073号 <3面>

[ドイツ] 規制当局、英国への使用済み燃料輸送を許可

ネッカー原発の3回分

ドイツ連邦政府の放射線防護局 (BfS) は1月22日、ネッカー原子力発電所 (PWR 2基、1号機は 84万kW、2号機は 136万5,000kW) から英国セラフィールドにある再処理工場への使用済み燃料輸送3回分を許可すると発表した。

BfS によれば、認可自体は今年9月末まで有効なので、実際の輸送期日の決定は輸送会社である原子力貨物&サービス社と発電所所有会社による申請次第。この点については輸送容器が通過するすべての州政府内務省の了解が必要になるとしている。

ドイツの原子力発電所からの使用済み燃料輸送は98年に輸送容器の汚染問題によって禁止されて以来、1度も行われていない。国内にあるアーハウス、ゴアレーベンの両中間貯蔵施設への輸送は昨年1月に輸送禁止が解除されたが、こちらもまだ実際の輸送再開には至っていないのが実状。BfS は昨年9月にフランスのラアーグ再処理工場への輸送を認可しているが、同工場からのガラス固化体返還を停止していたため、フランス側から新たな使用済み燃料の受入れを拒否されていた。両国はその後の昨年11月に固化体返還で合意に達しており、今回の英国への輸送認可とともに通常の使用済み燃料輸送が再開されると期待されている。


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