[原子力産業新聞] 2001年2月15日 第2075号 <4面>

[東電工業] ISO 9001を取得

東電工業 (井出和彦社長) の原子力本部がこのほど、品質保証の国際規格「ISO 9001」の認証を取得した。電力関係会社の原子力保修部門では初めての登録となる。

同原子力本部は、東京電力の福島第一、第二原子力発電所、柏崎刈羽原子力発電所のメンテナンス業務を行っており、今回同規格を取得したのは、本社・原子力本部、福島支社、福島第一原子力事業所、福島第二原子力事業所および柏崎刈羽原子力事業所。認証範囲は、原子力発電設備に関する機械、電気、計装設備並びにこれらに付帯する土木、建築設備の建設、定期点検、補修工事/製品の設計、製造、据え付けおよび付帯サービス。

同社はかねてから、電力の自由化や既存分野の受注減少と新分野の競争の激化による厳しい情勢に対応して競争基盤の整備や顧客満足度の徹底などを狙いとした改革を進めており、その重点施策の1つとして ISO の段階的認証取得を掲げている。今回の原子力本部の同規格取得は同社としては、富津工場、火力建設部門、検査センターに続き4番目となるが、同社では、2002年度末までに全工事部門の認証取得を目指すとしている。


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